暫定彼氏とはマンネリな状態。
順調なような曖昧なような気持ちだったから、出会いは欲しくなっていた。
年が明けた真冬。3回目くらいのコリドー街に繰り出した。
続々と声はかかっても、いつも一緒に行く友達は相変わらずの高飛車フルシカトでナカナカ男が決まらず。
もう終電近いし、コリドー街の通り何往復もして同じ男とすれ違っちゃって収穫ないと思われるのも恥ずかしいから、駅に向かっていた。
すると近くをすれ違った男たちに女友達がいきなり『え？！誰かに似てる！』と声をかけた∑(°口°๑)
その子は逆ナンパじゃなく純粋に思ったことが声に出ちゃっただけなのに、それがキッカケとなってその男たちが今度グイグイき始めてしまった。。。
名古屋出身の二人はそれなりに話もうまく、帰らせてくれない…。
片方は残念な三代目の岩ちゃん。片方はジャニーズの錦戸亮みたいだった。
友達は岩ちゃんと話し、私は錦戸と話していた。女友達は私から何かを察し、恐らく前回コリドーでいい感じになったミツくんと同じ空気を感じとったのだろう。
付いて行くなら任せると言われ、やはり次はクラブに行くことが決まってたから、クラブまでの繋ぎで付いて行くなら行くという妥協をしてくれた。
彼らもクラブに行こうとしてて、一緒に行ったらタクシー代浮くし一緒にクラブまで行く約束をし、居酒屋について行くことに☆
私は錦戸の方が気になった。そんな錦戸は私よりも年下の新入社員で商社マンだった。やっぱコリドー街はハイスペックー！！！(のちのち分かったのは国立大学を出ていたw)
ちなみに岩ちゃんは錦戸と同い年だけど就活生で就活のために東京に来て錦戸と遊んでいた。
モテそうな錦戸はクリスマス前に彼女と別れたばっかで、遠距離で破局したそう。寂しさに付け入るにはもってこいだけど、彼女いらないとか言ってたからどうなんだろーって様子見てた。彼女との話を聞くと5年も付き合って一途っぽいし、もし仲良くなれるならこの人とは遊びにはしたくないな。。。
女友達がそろそろ出たいオーラでお店を出てクラブに行くことに。
そこで男女ペアで歩き、私は錦戸くんと♪ 寒い寒いと言うと、錦戸が自分の巻いてたマフラーを私にも巻いてくれ、1つのマフラーをしながら結構な密着で歩いていた。ミツ君もそうだけど、できる人っていうのはここぞという時、女子の発信に敏感で、うまく優しさや気遣いを見せる事が出来るんだなと。
案の定、イケメンに優しくされ、単純な私は惹かれ始めた。。。(イケメンって特だね。。。)仕舞いには、キャッキャ話してたしそのマフラーで距離が縮まり、更に友達が前を歩いてるのをいいことに「チューする？」なんて言われたり。遊びにはしたくないセンサーが働いて、適当に誤魔化した。
クラブ移動のタクシーは女友達が前に乗り、錦戸・私・がんちゃんの並びだった。錦戸は前日仕事の資料作りでほとんど寝てないと言うことでクラブまでの数分目を瞑りたいと。
「あ、さえこちゃん良い匂いする・・・」と、そっと私の肩にもたれてきた。やばい、向こうは酔ってるんだろうし、こんなんでドキドキしたらアカン！
狭いタクシーで足は触れてるし、錦戸の太ももをポンポン触って気遣う言葉を言うと、手を繋いできた。うぅううううううぅぅぅう、だめだー、ドキドキするわーーーーーーー＞＜六本木界隈で目を覚まし、マフラーと取り出す錦戸。新入社員の彼は「これ母ちゃんが就職祝いでくれたんだ。ポールスミス！」色合いがシックで、お母さんのセンスいいなと思ったし、ちゃんと使ってあげてる心が優しそうな人だと思った。
すると、寒いからとマフラーを貸してくれ、巻いてくれた。
タクシーを降りても巻き続け、クラブの入場が男女分かれていて、男は列ができていたから少し入場まで時間がかかる。錦戸は「マフラー持ってて」と言い、クラブ内で落ち合って又会える楽しみがあったし、私は『クラブ内のロッカーに預けちゃうからね！？』と言うと、「いいよ！また会う口実できるし」と。
やめてっ❕❕ キュン死に(´Д`)♡
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